ANAFIの録画モード比較(標準、HDR、P-LOG、P-LOG+カラーグレーディング)

ANAFIは、録画時の設定でHDRやP-LOG(LOG形式)が選択できます。
今回は、HDRやP-LOGを指定した時に、標準の設定から映像がどのように変化するのか、比較してみました。
比較したのは、標準、HDR、P-LOG、P-LOG+カラーグレーディングの4種類です。
動画にまとめましたので、よろしければご覧ください。

・使用ドローン
Parrot ANAFI:https://www.parrot.com/jp/doron/anafi#anafi

動画と内容がかぶってしまいますが、比較結果を書きます。
その前にHDR、P-LOG、P-LOG+カラーグレーディングについて簡単に説明します。

HDRは、ハイダイナミックレンジの略で、従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)に比べて、より幅広い明るさを記録できます。
明暗の差が激しいシーンなどで効果を発揮します。
例えば晴天の日に、屋内と屋外を同一フレーム内に収めるようなシーンを想定します。
SDRでは、屋内に露出を合わせると、屋外が白飛びしてしまったり、逆に屋外に露出を合わせると屋内が暗くなりすぎて何が映っているのかわからない場合があります。
HDRで撮影すると、ダイナミックレンジが拡張され、屋内も屋外も破綻せずに撮影することができます。

P-LOGは、LOG形式での記録になります。
LOG形式とは、簡単に言うと明るさを対数(LOG)に変換して記録する方式です。
LOG形式も、より広いダイナミックレンジを記録するために考案された方法のようです。
「ようです」と書いているように、私もP-LOGについて調べる過程で「LOG形式」について初めて知ったため、詳しくはありません。
基本的には、そのまま使用するのではなく、カラーグレーディングという作業でLUT(ルックアップテーブル)という変換テーブルをあて、色味や明るさを変更してから使用する形式です。
ちなみに、頭の一文字は、メーカー名を付けることが慣例のようで、今回のP-LOGは、Parrot社のLOGだからP-LOGということのようです。
ですので、メーカーが異なれば同じLOGでも名称が変わります。
DJIであればD-LOG、SONYであればS-LOGというようになります。
そして、通常は、各メーカーからLOG変換用のLUTが提供されています。
しかし、ParrotからはまだLUTが提供されていません。
そのため、現状は、自分でLUTを作成する必要があります。

P-LOG+カラーグレーディングは、P-LOG形式で記録した動画を、PCで後から色調を変更したものです。
P-LOGについて調べている中で知ったのですが、このように色調を変更することを「カラーグレーディング」と呼ぶようです。
カラーグレーディングすることによって、いくらでも色調を変更することができます。
先ほども書いたように、Parrotからは、まだカラーグレーディングで使用するLOG変換用のLUTが提供されていないため、撮影した画像を確認しながら自分でLUTを作ります。
ですので、P-LOG+カラーグレーディングの映像は、私の好みの明るさ、色にした映像ですので、参考程度にご覧ください。

 

1.NATURAL(標準)

まずは、STYLEの項目に「NATURAL」を指定した場合の映像です。
その他の項目は以下のとおりです。

動画モード  :Standard
STYLE     :NATURAL
解像度    :4K(3840×2160)
フレームレート:30fps
HDR      :off

これらの設定を「標準」と呼ぶことにします。
「標準」の映像を基準として、この後のHDR、P-LOGの映像と比較します。
HDR、P-LOGも動画モード、解像度、フレームレートは全て同じ設定で撮影しています。
では、標準の映像です。


破綻の無い、自然な映像だと感じます。
ただ、もう少し色にメリハリが欲しいと感じます。

 

2.HDR

続いて、HDRです。
解像度などを選択する画面で、「HDR」ボタンを押すとHDRでの録画になります。

動画モード  :Standard
STYLE     :NATURAL
解像度    :4K(3840×2160)
フレームレート:30fps
HDR      :on

ファームウェアアップデート前までは、緑色が飽和したような映像でした。
しかし、ファームウェアをver1.2.1にアップデート後は、標準の映像に近くなり、緑色が飽和した感じは解消されました。
全体的に標準の映像と比べて、明暗のメリハリが強調されたような映像になります。

 

3.P-LOG

P-LOGです。
「STYLE」を選択する画面で、「P-LOG」を選択します。

動画モード  :Standard
STYLE     :P-LOG
解像度    :4K(3840×2160)
フレームレート:30fps
HDR      :指定不可

P-LOGは、カラーグレーディングすることを前提としていますので、全体的に色が浅く、グレーがかっています。

 

4.P-LOG+カラーグレーディング

P-LOGの映像をカラーグレーディングしたものです。


いくらでも色をいじれるので、楽しい反面、だんだん正解がわからなくなってきます。
Parrotには、早くLUTをリリースしてほしいものです。

 

5.4種類同時比較

違いが分かりやすいように、4種類の映像を同時に表示します。

 

6.まとめ

ANAFIの録画モードは、標準に加え、HDRやP-LOGが選択できるので、幅広い用途に対応できるのではないかと思いました。
ただし、今回HDRについては、想定していたほどの変化は感じられませんでした。
これは、もしかしたら、私の視聴環境(ディスプレイが古い)が影響している可能性があります。
HDRに対応した最新のディスプレイで視聴すれば、明確な違いが体験できるかもしれません。
P-LOGは、カラーグレーディングによって映像を自分が思い描くイメージに近づけることができるので、撮影後の楽しみが増えました。
ちなみに、カラーグレーディングに使用したソフトウェアは、Blackmagicdesign社のDavinciResolve15です。
無料で使用できるので、おすすめです。
カラーグレーディングの方法については、別の記事で説明したいと思います。

以上、ANAFIの録画モード比較でした。

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