ANAFIのスローモーション機能比較

今回は、ANAFIの動画モードのひとつである「Slow-Motion」(スローモーション)機能をまとめてみました。

スローモーションとは何か、ということから、実際に撮影してみた感想などを書きましたので、よろしければご覧ください。また、動画にもまとめましたので、よろしければ、合わせて動画もご覧ください。

・使用ドローン
Parrot ANAFI:https://www.parrot.com/jp/doron/anafi#anafi

1.スローモーションとは?

ウィキペディアによると「スローモーションは映像における効果で、現実よりも遅い速度で再生することである。」と載っています。速く動くものが、ゆっくり動いて見えるようになる映像効果のことですね。

スローモーション映像は、高いフレームレートで撮影し、動画にする際にフレームレートを低くすることによって作成できます。
例えば、60fps(1秒間に60コマ)で1秒間撮影したとします。この時のコマ数は60コマになります。この60コマを、30fps(1秒間に30コマ)の動画にすれば、2秒の動画になります。
その結果、撮影時間である1秒間が、再生時には2秒間に引き延ばされたスローモーション動画になるわけです。

2.ANAFIのスローモーション機能

ANAFIのスローモーション機能では、撮影時のフレームレートと、動画として記録する際のフレームレートの違いを倍率であらわしています。

この倍率のことを、ここではスローモーション倍率と呼ぶことにします。
スローモーション倍率×0.25を選択した場合を例に、スローモーション倍率とフレームレートの関係について説明します。
撮影時のフレームレートが120fpsであった場合、生成される動画は撮影時の0.25倍のフレームレートである30fpsとなります。動画のフレームレートが0.25倍(1/4)に下がった分、動画の長さは、撮影時の4倍になります。現実の時間を4倍に引き延ばした、スローモーション映像になるわけです。

実際に撮影してみて分かったのですが、ANAFIのスローモーション機能は、スローモーション倍率と解像度の組み合わせが固定になっています。
選択できるスローモーション倍率は、×0.25と×0.5になります。このスローモーション倍率と組み合わせることができる解像度は、×0.25が720p、×0.5が1080p固定になります。

【×0.25(720p)】

【×0.5(1080p)】

次に、フレームレートについてです。
使用できるフレームレートは、スローモーション倍率×0.25、×0.5ともに3種類から選択できます。×0.25では、120fps、100fps、96fpsが選択できます。このフレームレートは撮影時のもので、実際の動画のフレームレートはそれぞれ、29.97fps、25fps、23.98fps(撮影時の0.25倍)になります。

【×0.25で選択できるフレームレート】

×0.5では、フレームレートは60fps、50fps、48fpsが選択できます。実際の動画のフレームレートは、29.98fps、25fps、23.98fps(撮影時の0.5倍)になります。

【×0.5で選択できるフレームレート】

スローモーション倍率、解像度、撮影時のフレームレート、動画のフレームレートの組み合わせをまとめると、表のようになります。

3.手順

スローモーションで撮影するためには、「動画モード」から、「Slow-Motion」を選択します。

「Slow-Motion」選択後、スローモーション倍率を選択する画面が表示されます。この時、×0.25を選択すると解像度が720pに、×0.5を選択すると1080pになります。

選択したスローモーション倍率は、録画ボタン上に表示されるので便利ですね。

解像度とフレームレートは「動画モード」の横に表示されており、ここをタップすると、フレームレートを変更できるようになっています。

4.スローモーション:×0.25

×0.25のフレームレートは120fps、100fps、96fpsが選択できますが、画質に大きな違いはありませんでした。フレームレートは、自分がほしい動画に合わせて選択すればいいと思います。×0.25は、解像度が720pになるため、かなり画質が悪いです。

5.スローモーション:×0.5

×0.5のフレームレートは60fps、50fps、48fpsが選択できますが、×0.25と同様で画質に大きな違いはありませんでした。×0.5は、解像度が1080pになるため、×0.25(720p)に比べてかなり画質が向上します。

6.まとめ

スローモーション倍率×0.25(720p)は、画質があまりよくないため、使用用途はかなり限定されると感じました。
スローモーション倍率×0.5(1080p)は、画質もそれなりにいいので、用途によっては使えるかもしれません。ただし、スローモーション倍率が×0.5ですので、スローモーションの効果としてはあまり期待できません。
実際に撮影してみて感じたことですが、ANAFIのスローモーションは、スローモーション倍率の選択肢が少なく、効果も薄いため、使える場面が少ないのではないかと思いました。もっと低いスローモーション倍率(例えば×0.1など)が選択できれば、面白い映像が撮れると思いました。

【比較】

【比較(中央部分等倍)】


以上、ANAFIの動画モード「Slow-Motion」について、まとめてみました。

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